伊佐木(イサキ)

五島列島福江島の大浜地区で漁獲される旬の魚介類についてご紹介いたします。6月は、「伊佐木(イサキ)」をご紹介いたします。

伊佐木(イサキ)

漁獲期間:2月~4月、9月~10月

6月の魚「伊佐木(イサキ)」

【写真:イサキ一本釣り漁師/大櫛さん】

古くから親しまれている魚で、各地方での呼び名も多く、西日本では「イサギ」、九州地方、五島では「イッサキ(一先)」と呼ばれています。ニワトリの鶏冠のように鋭い背びれ、淡いピンク色の身。五島の初夏を代表する魚です。季節による味の変化が激しい魚で、産卵前の5月から8月、旬の刺身はタイにも匹敵する味と言われます。また個体による味の違いも大きく、岩礁地帯の苔を食べているイサキよりも、エビ類などを食べているイサキのほうが磯くささが少なく美味だと言われています。五島で漁獲されるイサキはもちろん後者で、「初夏はイサキ」これに勝るものはありません。

漁獲方法

一本釣り、定置網漁、刺網漁

五島では主に一本釣り、定置網漁で漁獲されます。一本釣りでは名手大櫛栄(おおくしさかえ)さんがイサキ水揚高No.1を誇ります。イサキは群れで行動することから一度に5-6匹かかるそうです。

生態

名称 伊佐木(イサキ) 学名 Parapristipoma trilineatum
分類 スズキ目スズキ亜目イサキ科イサキ属 分布域 東北地方以南の日本沿岸、黄海、東シナ海、南シナ海
生態 全長はおおよそ30cm、50cmになるものもいます。体型は木の葉状で左右に平たく、横から見るときれいな紡錘形をしています。黒潮流域沿岸部の岩礁地帯100m以下に群れて生息し、産卵期には岸近くまでやってきて浅海の海藻の中に浮遊性の卵を産み付けます。産卵は多回産卵で、産卵期間中は毎日か数日おきに行われています。成魚の体色は褐色ですが、幼魚は体側の上半分に黄色の縦しまがあります。大きくなるにつれてこの縦しまは薄れ、全長25cmほどで消えます。 特徴 骨が非常に硬く、その昔、和歌山でイサキの骨がノドに刺さって死んだ鍛冶屋がいたことから「鍛冶屋殺し」の呼び名を持ちます。夜行性で夜間浮上して活発に餌を追います。

調理方法

伊佐木の刺身

【写真:伊佐木の刺身】

やや薄切りにした刺身はタイに劣らぬ美味です。初夏の白身魚の中では最高と言えます。また、「あらい」にして梅肉醤油や生姜醤油でも美味しくいただけます。また、「背ごし」という皮のついたまま、おろさずに背骨ごと輪切りにして、骨ごとかみ砕くという豪快な食べ方もあります。身が水に触れないため、皮下脂肪が損なわれずに口に入るので美味です。

掲載日:2007年6月26日

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