五島列島福江島の大浜地区で漁獲される旬の魚介類についてご紹介いたします。12月は、「九絵(クエ)」をご紹介いたします。

九絵(クエ)

漁獲期間:10月~3月

九絵(クエ)漁の様子

【写真:九絵(クエ)漁の様子】

年末に行われる紅白歌合戦の大トリといえばやっぱり北島サブちゃんですが、2007年旬の魚の大トリは「幻の最高級魚」と称されるクエが勤めます。「クエを食ったら他の魚はクエ(食え)ん」といわれるほど美味のクエは全長1.5m、体重50kgになることもある大型魚です。生息数が少なく漁も難しいため大変貴重で、1キロあたり6000円から高いときは1万円以上の高値がつきます。秋から冬が旬でハタの中では最も美味で、大相撲の優勝の祝いの席には欠かせない魚として珍重されています。

またクエは雌性先熟(しせいせんじゅく*より多くの子孫を残すため、身体が十分大きくなるまでの間はメスとして子孫を残し、さらにオスに性転換してから多くのメスと繁殖する)の性転換を行う魚です。さしずめ紅組、白組の両方を勤める魚界の大トリといったところでしょうか。

漁獲方法

一本釣り、延縄漁

五島列島、男女群島近海にはクエの好む潮通しの良い岩礁地帯が数多く点在するため、度々、大型のクエが漁獲されます。また、比較的浅いところに生息する巨大魚でありその希少性からクエは釣り人の憧れの魚となっています。

<稚魚の放流>
もともとの生息数の少ないクエは20年ほど前から貴重な水産資源として減少が懸念され、資源管理の研究が行われてきました。また、近年では海の砂漠化や汚染で漁獲サイズが小型化し、漁獲量も減少していることが現状です。そこで私たちは行政の支援のもと、クエの栽培漁業による資源回復のための稚魚の放流を行っております。

生態

名称 九絵(クエ) 学名 Epinephelus bruneus
分類 スズキ目・ハタ科・マハタ属 分布域 西日本から東シナ海、南シナ海の沿岸域に分布し、外洋に面した水深50 mくらいまでの岩礁やサンゴ礁に生息します。
生態 群れを作らず単独で生活し、岩礁地帯の岩の隙間をねぐらとしています。夜になると泳ぎ回って獲物を探しますが、海底からあまり離れずにゆっくりと泳ぎ回ります。肉食性ですが、鰹やぶりと比べると遊泳力には優れず、餌が豊富な場所にじっと居座り岩礁域にすむ魚類やイカ、イセエビなどを大きな口で丸飲みにします。繁殖期は夏で、秋には1 cm ~2 cmほどの幼魚が潮溜まりで見られますが、大きくなるにつれ深場に移動します。雌性先熟の性転換を行うので、雌はやや小型の個体が多く、大型個体はほとんど雄です。 特徴 平均的な成魚の全長は1m前後ですが、全長1.3 m、体重30 kgを超える大型個体もまれに漁獲されます。体表に九つの絵の模様があるように見えることからクエ(九絵)と名づけられたと言い、体色は淡い緑褐色で、体には6-7本の黒い横縞模様があります。この縞模様は幼魚の頃ははっきりしていますが、成長するにつれ不明瞭になり、大型個体ではほとんど模様がなくなってしまいます。 また、クエは九州地方(五島含む)では「アラ」とよばれ、西日本各地で「モロコ」、四国で「アオナ」と呼ばれ珍重されています。

調理方法

クエ鍋

【写真:クエ鍋】

クエ鍋は鍋の王様といわれます。先にご紹介しました大相撲の優勝祝いももちろんクエ鍋(ちゃんこ)です。白身で淡白ですが脂がのっていて、まさに「ぷりぷりでトロトロ」です。その味はフグにも劣りません。刺身ももちろん最高ですが、薄作りにしたものをしゃぶしゃぶにしても美味しくいただけます。 ぜひ、一度ご賞味ください。

掲載日:2007年3月19日

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