団扇海老(ウチワエビ)

五島列島福江島の大浜地区で漁獲される旬の魚介類についてご紹介いたします。8・9月の伊勢海老に続き、旬の魚、10月は、「団扇海老(ウチワエビ)」をご紹介いたします。

団扇海老(ウチワエビ)

漁獲期間:10月1日~11月30日

団扇海老(ウチワエビ)

【写真:団扇海老(ウチワエビ)】

ウチワエビは太平洋南海域で幅広く水揚げされますが、漁獲量はさほど多くなく、全国的にはとても希少価値の高いエビとして知られています。扇の形をしていて、団扇のように平らのため“団扇エビ”という名称がついたと言われています。

漁獲方法

刺し網漁

長崎県でのウチワエビ漁は資源保護による規定により、漁獲期間だけでなく漁業権も限定されており、五島列島では大浜地区と富江地区でのみ漁獲されます。五島で漁獲されるウチワエビのほとんどが長崎市内に出荷され、消費されるため、長崎県内ではポピュラーな食材ではありますが、全国的には希少価値は高いものとなっています。

生態

名称 団扇海老(ウチワエビ) 学名 Ibacuc ciliatus
分類 エビ目(十脚目)・セミエビ科・ウチワエビ属 分布域 インド洋から西太平洋の熱帯・温帯域に6種が分布します。日本ではその中の一種の「ウチワエビ」ともう一種 オオバウチワエビ(大歯団扇海老)も分布しており、市場ではこの2種を特に区別せず扱います。ウチワエビは山形県と房総半島以南、東シナ海沿岸からオーストラリア東岸まで、西太平洋の熱帯・亜熱帯域に分布し、一方オオウチワエビは日本海に分布します。
生態 水深300mまでの浅い海の砂泥底に生息し、成体に泳ぐ能力はなく、海底を歩行して生活します。貝類や多毛類などの小動物を捕食し、敵は沿岸性のサメやエイ、タコなどで、敵に出会うと尾を使って素早く後ろに飛び退く動作を行います。産卵期は秋で、卵はメスが腹脚に抱えて保護し、孵化した子どもはフィロソーマ幼生の形態で、外洋を漂いながら成長します。充分に成長した幼生は着底した後に変態し、エビの姿となります。 特徴 体長15~20cmほどで、体は上から押しつぶされたように平たいことが特徴です。体の前半分が円盤形で、上から見ると和名通りうちわのような形をしています。

調理方法

太刀魚の塩焼き

【写真:団扇海老(ウチワエビ)】

新鮮な身は半透明の白色で、甘みと旨みがあり、刺身、塩茹で、味噌汁など様々な料理に用いられます。またてんぷらやフライにしても美味です。イセエビよりも小型で身も少ないが、味わいはイセエビにも匹敵するとも言われます。また、養殖は行っていない為、毎日入荷されるとは限らず、刺身で食べるには生きている物でないと難しいこともあり、めったに食べられる物ではなく貴重とされています。

掲載日:2007年3月19日

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